この映画はまさに歌川さんの生き様そのものを描いた物語ですが、心のパンツを脱いでるなぁと思いました。
歌川さんは本作について「他人におおっぴらに話せなかった過去」とコメントしているんですが、原作の執筆は過去の様々なトラウマを反芻(はんすう)する作業でもあり、相当な苦痛をともなったのではないでしょうか。
厚生労働省のまとめによれば、平成29年度に対応した児童虐待の件数は約13万件で、27年連続で増加の傾向にあり、過去最高を更新したのだそうです。
厚生労働省:児童相談所での児童虐待相談対応件数とその推移(PDFが表示されます)
子どもは基本的に無力な存在で、環境に身をゆだねるしかありません。
日本は現在65歳以上の人口割合が21%を超え、超高齢化社会に突入していますが、本来手厚く育てられなければならないはずの児童層にこういった深刻な問題を抱えているというのは、あまりにも悲劇です。
この映画は、虐待の悲劇を社会に対し警鐘すると同時に、今まさに虐待を受けている子供、またはそういった過去をもつ全ての人たちに勇気と希望を与えるのではないでしょうか。
そして願わくば少しでも虐待の抑制につながれば、素っ裸になった歌川さんも本望だと思います。
試写会当日に、歌川さんは人数分の混ぜご飯を作り全員に配ってくれました。とても美味しかったです。ご馳走様でした。
「男性的なパワフルさと、女性的な優しさを兼ね備えたハイブリッドな人」というのが歌川さんに直接お会いした僕の印象なんですが、相変わらず凄かったです。
『母さんがどんなに僕を嫌いでも』は11月16日全国ロードショーです。
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原作者 歌川たいじさんのブログはコチラ
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